「10年ぶりの故郷」
皆さま初めまして。2017年卒の鯉川彩絵です。
昨年の10月よりご縁があって滋賀医科大学母子女性診療科に入局致しました。
まず初めに自己紹介をさせていただきます。私は滋賀県の高島郡安曇川町(現在は高島市)で生まれ育ちました。その後、金沢医科大学に入学し、約10年間石川県で生活しておりましたが、出産・育児をするにあたり両親のいる滋賀県に移り住むことを決めて地元である滋賀県に10年ぶりに戻って参りました。
現在は新しい職場、初めての育児に毎日新鮮な日々を過ごしております。
さて、せっかくなので私は自分自身の出産について書きたいと思います。
毎日のように妊婦さんと関わっていたつもりでしたが、いざ自分のこととなると何もかもが不安の日々でした。心拍が確認できない時期は、大丈夫かな?ちゃんと母子手帳もらえるまで育ってくれるかな・・胎動がまだわからない時期は元気に動いているかな?など生まれる前の日、いや直前まで心配していた気がします。安定期に入ってからは、石川県にいるのも後少しだからと主人と様々なところへ旅行に行きました。写真は、石川の一番先端に行こう!ということで珠洲市というところに行ってきました。そこに青の洞窟というパワースポットがあり、パワーを沢山もらって帰ってきたつもりでしたが、洞窟へ辿り着くまでにとても急な坂を登ったり降りたりしたせいか切迫になり、実家でベッド張り付けの刑に処されました。切迫は比較的すぐに良くなりましたが、息子は頑固な骨盤位だったので最終的に切腹の刑になりました。手術の前夜はやっと息子に会える嬉しさと手術の不安で興奮して眠れませんでした。やっと手術が終わり息子にも会えて感極まるのも束の間、次は後陣痛の痛みで夜も眠れませんでした。その後も腰の痛みや何かと続く痛みトラブルに心が折れそうになりながらも息子の愛しさに助けられていました。今は息子も10ヶ月になり、つかまり立ちをし始め、何かと悪戯をして喜んでいます。昨年は本当に変化の1年で出産、引っ越し、職場の移動と気付けば1年が過ぎていました。今年はもう少し時間を感じられる位に過ごせればいいかなと思っています。
最後になりましたが、右も左もわからない私を優しく受け入れてくださった医局員の皆さま方に日々感謝しながら、毎日新鮮な気持ちで患者さんと向き合っていきたいと思っております。これからもご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。