教室員の風景

2010年11月

平成6年に滋賀医大を卒業して、当産科学婦人科学講座に入局しました、母子診療科の石河(いしこ)です。小学3年生の娘と保育園年長組の息子の2児の母です。今年4月から、久しぶりに大学で勤務させて頂いています。

今はまさに、息子の小学校受験の直前!これがホームページに掲載される頃には、結果はさておき、試験が終わった開放感でいつも以上にハイになっている気が・・・。小学校のお受験!って、みなさんどんなイメージをもたれているでしょうか。

そんな小さいうちから勉強させらて、子供がかわいそう~?つりあがった目の母親に、あれやこれややらされて、オーマイゴッド!の子供も!?でも、そんなにかわいそう~ばかりではないんですよ。
まず、志望する小学校を決める過程で、子供をどんな風に育てたいか、どんな子に育ってほしいと願っているか、夫婦二人の間に、漠然としたイメージの中から具体的な概念が形成されます。すると、お受験合格したいという目標のために、子供にイラっとする時も、何のために受験するんだっけと本来の目的を確認することで、実際子育てあせってもしょうがない、長い目で育てないとなあと思うことができました。放っておいても子供は育ちますが、仕事をしていて実質一緒に過ごしている時間の少ない私にとっては、親子共に目標に向かうことで(塾から、1週間単位でとりくむ課題が用意されているので!)、子供の変化や成長を刻々と肌で感じることもできました。特に二人目の弟の方は、お姉ちゃんに比べるとついつい放ったらかしが多かったので、私にとっては「お受験」は、彼と教育ということに向き合う貴重ないい体験だったと思っています。子供も大きくなって、なつかしくそう思ってくれるといいなと思っています。

上の子の受験を機に、仕事の休みに合えば、塾主催の教育コーチングセミナーを受講しています。「過去と他人(子供)は変えられない=未来と自分は変え放題」、「自分から行動を変えてみる」、「あるがままの今の自分と子供を承認する」など、子育てにとどまらず、仕事をしていく上でも、人生を生きていく上で、意識していきたい言葉や教えにたくさん出会えます。1番最近では、怒りと叱りについて学びましたが、理解はしても実践するのは・・・なかなかむつかしくって大変です~。でも、少しずつでも成長していけたらと続けています。

今大学勤務になって、改めて教育機関である大学で働く、楽しさや大変さを実感しています。自分もここで学び育ててもらい、医師として産婦人科医としてのスタートを切ったんだと再認識しています。医局崩壊が叫ばれる中、同じ大学医局で学んだたくさんの仲間と共に、働き学べるのは、安心でき、楽しいものです。しかし、滋賀県中から集まるハイリスクの症例やシビアな症例に、若い先生たちと向き合うためには・・・、お母さんももっと勉強しなくっちゃ・・・と思う今日この頃です。