教室員の風景

2020年6月

「研究生活はじめました」

 お久しぶりです。産婦人科医8年目になりました全 梨花です。滋賀医大での2年間の研修医生活後、2年間の滋賀医大産婦人科での専攻医生活を経て、済生会滋賀県病院で3年間勤務しておりました。済生会では、外来に手術と充実した日々を過ごさせていただき、無事に産婦人科専門医も取得し、この4月から大学病院に戻ってくることとなりました。
 さて、今の私は大学院生として研究をメインでさせていただいております。「研究してる〜」というとかっこよく聞こえますが、病院での臨床とは全く違い、研究室にいても周りの方が話している内容がわからず、Google検索と論文を調べながら日々格闘しています。私に与えられた研究テーマは「新生児低酸素性虚血性脳症」で、生化学講座の再生修復医学教室にお世話になっています。糖尿病やALSといった「治らないと言われている病気」をターゲットに、遺伝子や分子レベルでの治療を研究されており、私も「新生児低酸素性虚血性脳症」の新しい治療法を開発すべく、研究室での生活を送っております。
 写真は、同期とのZoom飲み会の写真です。Zoomなんて…と思っていた私ですが、滋賀・京都・大阪・神奈川・島根・ニューヨークなどを繋いでのトークはテンションが上がりました。「コロナ禍」でこんなに日常生活が変わってしまっても、共に働き学びながら築いた友情は変わらないのだなと思いました。
 新型コロナウイルスで多くの人が犠牲となっていますが、世界の研究者達は負けずとウイルスに立ち向かっています。産婦人科医療も含めて、医学の発展が星の数ほどの研究の上に成り立っているのだと改めて実感し、私も周産期医療の将来につながる何かのために研究できればと思っています。まだまだスタート地点で先は見えませんが、また研究の成果をご報告できる日が来るようがんばります!