教室員の風景

2020年5月

『風景』

みなさんこんにちは。平成19年卒の桂大輔です。
教室員の風景を書くのは今回で2回目です。1回目は教室員の風景の第4回でした。あれからもうすぐ10年が経過しようとしています。自分自身を取り巻く環境は大きく変化しました。何より家族を持ち、今は家庭中心に物事を考えるようになりました。ただ、10年の間に周産期領域で毎日毎日患者さんのために何ができるかを考えておられる沢山の方々と出会い、刺激を受け、産婦人科、周産期にやり甲斐を感じる気持ちは昔も今も変わっていません。

診療に関して、岐阜県で妊娠中のお母さんのお腹の中にいる胎児の診断、治療を専門的に行っている施設で2年間の研修を行い、去年4月に滋賀医大に戻ってきました。様々な調整を行い、今年の5月より滋賀県でも滋賀医大で胎児胸水、先天性肺嚢胞性疾患、そして胎児貧血に対する胎児治療を行う準備が整いました。学んできたことを活かし、少しでも滋賀県の周産期、妊婦さん、赤ちゃんの力になれるよう、頑張っていきたいと思っています。

また、岐阜に行ってからハマりはじめていることがあります。マラソンです。研修中に出会った先生の影響を受け、走り始めました。2年半でやっと高知の龍馬マラソンで42.195kmフルマラソン完走までいきました。あいにくの雨の中で5時間程かかりましたが(笑)。ランの良い点は服と靴さえあれば、一人でもできるということです。写真は走ってるときに撮影した風景です。空を見上げながら走ると、身体も気持ちもリフレッシュすることができます。服と靴さえあればと言いましたが、もう一つ、走るときはガーミン(Garmin)の腕時計をつけます。それを見れば、自分が今何km走っていて、ペースはどうなのか、そして心拍数も分かります。ガーミンコネクト(Garmin connect)というアプリを用いて管理できるのですが、友達とコネクションすると、その友達がいつ、どこを、どれだけ走ったかを知ることができます。つまり、少し怠けているとすぐに気づかれ、最近走ってないねと連絡がきたり、友達がたくさん走っているのを見ると刺激を受けたりもします。走り始めて気づいたのですが、産婦人科には普段から走っておられる先生が多く、学会で集まったときには時間を見つけてみんなでよく走っています。残念ながら最近は新型コロナウイルス感染のため走れていません。よく言われることですが、“明けない夜はない”。またみんなで走ったりできる日をとても楽しみに日々診療にあたっています。