第45回日本女性心身医学会
准教授の木村です。さる8月6日と7日にピアザ淡海にて第45回日本女性心身医学会が開催されました。我々の教室員である滋賀医科大学地域周産期医療学講座特任教授の髙橋健太郎先生が大会会長であり、事務局長を滋賀医科大学医学部看護学科臨床看護学講座母性看護学・助産学教授の立岡弓子先生が務めてくださり、医学部と看護学部が一体となって会を盛り上げる運営スタイルでした。会が始まる前から立岡先生をはじめ助産学科の先生方の奮闘はものすごいもので、多くの時間と労力をかけてくださいました。小生は、当日の運営のお手伝いと開会式直後の解説講演を担当するだけでしたが、運営マニュアルの出来の良さと滋賀医大だけではなく聖泉大学からも多くの教員と看護学生が運営スタッフとしてお手伝いしてくださっているのに驚きました。立岡先生をはじめとする滋賀医大助産学科の先生の用意周到な対応と多くのスタッフを動員できる人望に改めて脱帽したのを覚えています。本会のコンセプトは、妊娠とメンタルヘルスケアということで今もっとホットの話題でした。様々の疾患のために子宮や卵巣に問題があり妊娠する力(妊孕性)が損なわれている女性の心身の問題、うつをはじめとする妊娠中のメンタルヘルス、妊娠中のけがの予防などについての講演があり、多くの参加者を満足するものであったと思います。300人に迫る多くの参加者があったのも、このような重要な内容を話題とし綿密に練られた構成があったからなのだと思います。
それにしても心というのは、本当に大切だと思います。女性に限らずひとにおいて心の健全でというのは人の幸せにとってもっとも大きな要素だと思います。仕事だけをとってみても自身の心を満たすように働ける人は幸せなのだと思います。小生も48歳となり大学准教授をさせてもらっていますが、最近の目標は、無償の愛です。でも、とてもとてもできてません!自分が与えられたposition powerをだれのために、また、なんのために使うのかを考えるように努力しています。公人という言葉がありますが、広辞苑によると公務員や議員などのように公職にある人を指す言葉とのことですが、それだけではないように思います。人のために見返りなく働ける人のことのように思います。心豊かに自身の幸せのためにこのような真の意味の公人になれたらいいなと思っています。