教室員の風景

2015年3月

「妊娠・出産・育児を経験して」

卒後5年目の永坂万友子です。私は、後期レジデントとして1年間当科で研修し、妊娠・出産・育児のため1年間休職し、昨年4月から復帰しました。
ちょうど2年半年前にこのページで、自分で撮影した我が子の胎児エコー写真をお披露目させていただきました。そんな我が子もお陰様ですくすくと成長し、今では走り回り、おしゃべりをたくさんするようになりました。

この妊娠・出産・育児の経験を経て、私が得たものは大きく2つです。
以前にこのページでも自分の体験を診療に繋げることができるようになりたいと宣言しましたが、患者様の気持ちにさらに寄り添えるようになりました。私自身も切迫早産で入院し、そして無事正期産で経腟分娩することができました。その当初は「しんどい!」って気持ちが一番でしたが(笑)、今となっては大変貴重な経験をさせてもらったと感謝しています。

2つ目は、環境の良さです。私は現在育児と並行しつつフルタイムで働かせて頂いています。家族の協力もあって回数は少ないですが当直業務にも携わっています。大学病院は、入院ベッドも多く、またハイリスク症例であり、一つ一つが中身の濃い症例ばかりです。その中でも、育児と並行しつつ充実した研修を送れているのは、スタッフと家族の協力があってこそだと思います。実際、時間の限られた中ですので全ての業務をこなせない時があります。ですが、周りの皆さんが快くサポートして下さいます。出産前と後で当直回数は激減し、お産をとる回数は減少してしまいましたが、手術数やその症例内容には大きく変化はありません。育児中でも様々な症例を担当し、キャリアアップに繋げていくことのできる、当産婦人科はとても環境の良い職場だと思います。

春からは大学病院を離れることとなりましたが、今までの経験をもとに更に精進していきたいと思います。この場を借りて、お世話になった先生方、同じレジデントの皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。さらに羽ばたいてきます!